2024年6月号「シクラメンの育て方を教えて」

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Q.シクラメンが、水の与えすぎなのか元気がありません。育て方を教えてください。

A.冬は室内のよく日の当たる窓辺で管理します。暖かくなってからは日当たりのよい戸外で雨に当てないようにしますが、梅雨時期からは、風通しのよい明るい日陰で管理します。

9月中旬からは日当たりのよいところで育て、最低気温が10℃になったら室内に取り込みます。

水やりは、底面給水鉢で育てている場合は、受け皿の水がなくならないように適宜補給します。

普通鉢で育てている場合は、鉢土の表面が乾いてきたら、葉をめくっ球根の頂部に水がかからないように、株元にたっぷりと水やりします。

水やりの時、よく見ると、色が変わってしまった葉がありませんか。花に栄養を送ってきて役目を終えた葉です。ご苦労様でした、と根元から取り除きます(写真1)。

花が次々と咲く期間は、鉢花用の液体肥料を月に2回程度あたえると、より花付きがよくなります。

シクラメンの花が咲き終わったら、根元から花がらを摘みましょう。花がらを残しておくと、新しい花芽に栄養が行き届かなくなってしまいます。この時、枯れてしまった葉も取り除きましょう。シクラメンの茎は引っ張ると簡単に摘むことができます。

シクラメンは上手に育てれば2年目以降も花を楽しむことができます。それには夏を越す時にひと工夫します。その前に、野生のシクラメンについてお話します。シクラメンの原産地は地中海沿岸で、雨季と乾季がはっきりと分かれている地域です。そのため野生のシクラメンは雨季に花が咲き、乾季には休眠する性質を持っています。

原産地では「涼しい雨季」が開花期となり、日本では冬にあたります。一方、「暑い乾季」は日本では夏にあたります。

日本の夏は高温で湿度も高くなるため、シクラメンにとって酷な環境です。シクラメンを休眠させる場合には湿度に十分注意しましう。

シクラメンの夏越しには、葉を取り除いて球根のみにする休眠法(ドライタイプ)と、葉をつけたまま管理する非休眠法(ウェットタイプ)の2つの方法があります。

夏越し方法1

休眠法(ドライタイプ)

上手に育てれば春まで花を楽しめるシクラメンですが、6月に入り気温が高くなってくると、花が終わり古い葉が黄色く変色して枯れてきます。休眠のタイミングです。

1.残っている葉を全て取り除く

残っている葉は根元から手で取り除きましょう。 ナイフやハサミを使うよりも、手を使った方が茎の切り口が大きくならずに雑菌の繁殖を抑えることができます。

2.球根を乾かして休眠させる

球根のみの状態になったら水やりを止めて、鉢土を乾燥させます。完全に乾いたら北側の軒下など涼しい場所に置きましょう。この期間に水がかかると球根が腐ってしまうので、雨が当たらないように注意が必要です。

ずぼらな方法ですが、葉を取らずに水やりを止めて葉を全て枯らす方法もあります。あとの管理は休眠法と同じです。

3.夏が終わったら水やりを再開する

9月下旬から10月、気温が下がってきたら水やりを再開します。3年ほど夏越して鉢の根が詰まってきたら水やりを再開する前に植え替えましょう。

水やりを再開した後、しばらく経って球根から白い根が出てきたら休眠は成功です。戸外で日に当新芽を出し寒くなったら日当たりのよい室内に置きましょう。

休眠法は、球根を腐らせるリスクは低いですが、後ほど紹介する非休眠法に比べ開花期が1カ月程遅くなるため、花を楽しめる期間はやや短くなります。

夏越し方法2

非休眠法(ウェットタイプ)

葉が10枚以上残っている場合は、休眠させない方法もおすすめです。カラカラにならない程度に水をやりながら管理します。

根腐れに注意しながら水やりを続ける手間はかかりますが、成長を止めないので株が大きくなり、早い時期(10~11月)から花が楽しめます。

鉢は屋外の風通しのよいところに置き、土が乾いたら水をたっぷり上げることを繰り返し管理します。液体肥料を月に1~2回与えると株が太ります。8月下旬、葉柄の付け根に、新しい蕾を持った花芽が出てきます。植え替えは9月中旬までにすませましょう。 この方法は休眠法に比べ、休眠のタイミングや水やり開始に気をつかわずに過ごせます。過湿に気をつけて管理し続ければ翌年も花が楽しめます。