Q.肥料をやると土は酸性になるのですか?
A.ほとんど日本の土は酸性になっています。
日本は雨が多いので、土の中のカルシウムやマグネシウムなどの塩基類(アルカリ性の成分)が流されてしまいます。また、火山灰土壌は酸性になりやすい性質を持っています。
そして、化学肥料(硫安、塩安、塩化カリ、硫酸カリ等)を連用していると、作物が養分を吸ったあとに酸性成分(硫酸、塩酸)が残って酸性になります(図参照)。
①肥料(硫安など)を施すと、窒素などの肥料成分が分解される過程で、土壌中のカルシウムやマグネシウムなどの塩基類が押し出され、雨などによって流れ出します。
②施肥した硫安(硫酸アンモニウム)や尿素などのアンモニウムイオンは、一部は植物の養分になり、ほとんどが土壌中の微生物によって硝酸イオンに変化します。
③この過程で水素イオンが発生します。
④硝酸イオンとアンモニウムイオンは植物の養分に使われます。
⑤土には水素イオンが残ります。
結果、土壌が酸性に傾いてしまいます。
土壌酸度を上げてアルカリにするには、消石灰か苦土石灰を使います。作付け前に、1㎡当たり消石灰なら100g、苦土石灰なら150gをすきこみます。これで、pHを1程度上げられます。
消石灰は安価ですが、種子や苗に触れると障害を起こします。よく土になじませてください。苦土石灰は作用が緩やかで、そこまで神経質にならなくてもすみます。いずれの資材も、ふってから10日ほどは種まきや苗を植えるのは避けます。
土を耕すのに気持ちいい季節となりました。夏の実りを楽しみに菜園へ出かけましょう。






