2025年10月号「サツマイモがよく育って畑いっぱいに茂りましたが、小さなイモしかできません。どうしてでしょうか?」

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よく肥えた素晴らしい畑だったのではと考えます。

サツマイモは、中米が原産地です。温暖で乾燥した養分の乏しい荒地の出身です。寒さが苦手で雨も苦手です。気温が十分上がってから植えて、畝を高くして水はけを良くする必要があります。

やせた土地でも育ちますので、肥料の与えすぎは禁物です。キャベツなど、冬に肥料を多く施した畑には向きません。つるばかり茂って、イモが太らない「つるボケ」になってしまいます。野菜がよくできる畑より、肥料が乏しい畑の方が向いてます。

つるが茂ったら、地上部の生育を抑えるため切り返したり、つるを切りましょう。

野菜には、それぞれ原産地があります。トマトは南米、アンデス高地が出身地です。雨が少なくやせた乾燥地で、高地であるため昼は高温になっても夜は寒いところです。高温多湿な日本では、作るのが難しい野菜でしょう。

ホウレンソウは中央アジア出身です。冷涼で、乾燥した石灰質の土で育ってきました。暑さ、湿気、酸性土壌が苦手です。

ナスやキュウリはインドが原産地で、水の豊かなところで生まれたと言われています。
世界からやってきた野菜は、日本でもよく育つように品種改良され、栽培方法に工夫をこらして作られてきました。その野菜そのものが持つ本来の性質を知って皆さんも栽培しましょう。